経理の仕事や資格ってなにがあって、どんなものなの? 簿記検定をメインに、スキルアップしたい皆さんをわかりやすくナビゲーションします。

結果の出る検定試験の選び方

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簿記の力を証明するものとして、資格は有効な方法ですよね。

簿記の力を証明する「検定試験」にはどんなものがあるのでしょうか。
現在では主催団体により3つあります。それは…
日商簿記検定試験 (日本商工会議所主催 簿記検定試験)
全経簿記検定試験 ((社)全国経理教育協会主催 簿記能力検定試験)
全商簿記検定試験 ((財)全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定試験)  です。

 

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各々に特徴があります。

日商簿記検定試験。一般に簿記検定試験というとこちらを指すくらい、権威のある試験とされています。

歴史も古く(昭和54年以来)、受験者数もとても多い試験です。対象は一般社会人。

1級から4級まであります4区分。

全経簿記検定試験。全国経理教育協会が主催しているもの。対象は経理専門学校生といえましょう。

しかし受験資格は経理専門学校の受講生に限定されません、一般社会人でも可。

内容、受験の特典など日商簿記検定試験に引けは取らないと思います。

上級、1級会計、1級工業簿記、2級、3級、4級とあります、6種5区分

(※1級については、会計または工業簿記の1科目だけ合格し、1年以内に残りの科目に合格した場合、1級合格証書の交付となる、とのこと)。

全商簿記検定試験。商業学校の生徒を対象に、簿記学習の成果を明らかにするために年1回実施されています。

商業高校の生徒数に比例して、受験者数は減ってきているようです。

1級会計、1級工業簿記、2級、3級と4種3区分です。

(※会計と原価計算の2つの科目に合格すると1級取得となります。)

 

 

各々の検定試験には、取得すると特典というメリットがあります。

日商簿記検定1級と全経簿記検定上級と各々最上級の級を取得するとなんと「税理士」の受験資格が得られます。

学歴に関係なく税理士を目指せることになりますね。

 

また日商簿記検定1級と全経簿記検定上級とでは「公共職業訓練及び認定事業内職業訓練指導員資格試験における事務員の試験」において実技試験・学科試験の「簿記」が免除されます。

職業訓練の指導員資格への道があるということですね。

その他にも大学入試において、推薦資格となる場合もあるようです。

要件は大学により異なるようですが、1級であったり、2級であったりするようです(2級の場合 2級+評点平均値など)。

また一般企業においても、「資格手当」として、褒章を与える会社もあるようです。

「簿記検定」はその有用性が広く認められているのですね。

 

 

さてその違いをさらに。
各回の受験者数は、 近年の数字でいうと

日商簿記検定試験  約15万人

全経簿記検定試験  約 2万人強
受験料について、級によって受験料がかなり異なります。一番上の級で言うと、

日商簿記検定試験 1級   7710円

全経簿記検定試験 上級  7500円

全商簿記検定試験 1級  1030円(会計・原価計算各々要)    となります。

結構違いますね。

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試験レベルによる違いですが、

各簿記検定試験のレベルは実は違いがあります。ちょっと見逃せないところですよね。

感覚的なところもあるので、あくまで参考にしていただきたいのですが、

(位置関係で見てください)
難←←←                         →→→易

日商簿記検定試験 1級       2級        3級      4級
全経簿記検定試験 上級     1級会計  2級    3級      4級
1級工業簿記

全商簿記検定試験        1級会計  2級     3級
1級会計

 

3級はともかく、1級、2級あたりになると違いがあります。

まず最上級は日商簿記検定試験では 1級、全経簿記検定試験では 上級とされ、最高峰ですね、別格です。

 

また日商簿記2級は商業簿記・工業簿記をまとめて試験します。その分負担があるかもしれません。

全経簿記検定試験と全商簿記検定試験の1級の方が内容上多少難しいかもしれませんが、

会計と工業簿記で分割されていますので取組みやすいでしょう。

また合格率は、年度によってかなり異なって、ばらつきがあることをまずお伝えします。

(そのときの出題傾向によって変わってくるようです)

参考までにH25年度試験の、 ざっくりとした合格率は…

 

日商簿記検定試験

1級  9.7%から10.4%前後  2級 13.9%から41.6%  3級 33.9%から48.0%    4級 31.5%から51.6%
全経簿記検定試験

上級 13.98%から16.09    1級会計41.91%から59.18%  1級工業簿記55.32%から69.00% 2級33.74%から62.06%

3級62.10%から76.18%   4級73.34%から74.38%
全商簿記検定試験※

1級会計   約25%  1級工業簿記 約35%  2級 約42%    3級 約57%

(※全商簿記検定試験については以前の数回の平均値をとりました)

 

オススメの受験法は、

せっかく勉強したのだから”なんらかの結果を出したい”ですよね。

もしそうお考えならば…

”日商簿記検定試験と全経簿記検定試験とを両方うけること”を、オススメします!

実はこの2つ、受験日程が1,2週間ずれています。

全経簿記検定試験は費用もお得です。

内容も良く似ています。

特に、勉強が進み、1級・2級チャレンジとなると、全経簿記検定試験は1級科目が2つに分かれていますし、

合格率からいっても取組みやすいと思います。

 

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